仮面浪人を考えている新入生へ向けて
なんとなく気が向いたので,仮面を考えている新入生へ向けていくつか注意点などを書いていこうと思います.
仮面を考えているということは,今所属しているのは第一志望ではなかったけれど,やんごとなき様々な理由に押し流されてとりあえず入学したみたいな方が大多数で,なんとなく納得できない気持ちがありながらも,なんとなく流されるように1ヶ月が経ってしまった頃でしょう.
入学当初はキラキラしているように思えた大学生活も,新歓シーズンから通常営業にもどるにつれて「あれ?」みたいな感情が芽生えてきます.「やっぱり自分の居場所はここじゃない気がする」「どうしても納得できない」と思っていることと思います.私もそんな人間の一人でした.
というわけで,これから仮面浪人をしようとしている新入生へ向けて仮面失敗者からの注意点を書いていきます.
以前にも書いた気がするのですが,要点がまとまってなかったので書き直します.
これから仮面を始める人にとって気になるポイントは
・勉強場所
・費用
・時間
・周囲との関わり方
・大学の授業
といったところではないでしょうか.
<勉強場所>
勉強場所に関してはあまり困らず,図書館,学食,カフェなどを気分や教科によって変えながらコソコソ勉強してました.周囲にバレると「あの子仮面やってるんだって」みたいな根も葉もある噂が流れ,腫れ物扱いされたりとロクなことにならないと思うので,隅っこの方でコソコソやることをオススメします.私は友達一人にしか打ち明けませんでした.
これはすべての項目に共通するのですが,あくまでも謙虚にやっていきましょう.仮面をやるということは今の大学なんか気に入らなくて,他の学生,特に指定校やら内部やらの学生と同レベルに見られるなんてまっぴらごめんこうむりたいでしょうが,仮面浪人をやってるからといって他の学生よりエライなんて思ってしまっては不要な軋轢を生むことになるでしょうからやめましょう.マジで.
<費用>
単純に受験費用だけなら,受験料,模試代,参考書代10万-15万程度で済みますが,大学の教科書代,実習先への交通費など大学関連の出費に加え,一人暮らしの方はここに生活費がかかってきます.実家からバイトをしなくても豪遊できるほどのお金が湧いてくるなら別ですが,ほとんどの仮面生がバイトをすることになると思います.
というか人と関わる時間がかなり少ない仮面浪人は,ちゃんと人と関わる時間を作らないと正気を保てないので,アルバイトをすることをお勧めします.
<時間>
先ほどの費用の項目でも触れましたが,ほとんどの方がバイトをすることになると思います.受験費用は当然として,気晴らしに使うお金がないと精神的にしんどいので,気晴らし資金に月1万円ほどは余分に稼いだ方がいいと思います.どの業種がどんな感じなのかわからないと思いますので,下に私が体験したアルバイトのメリット,デメリットをまとめます.
*** 塾講師 ***
メリット
・受験勉強しているのを周囲に見咎められても,バイトのためと言い訳できる
・身体的疲労が比較的少ない
・時給がいいことが多い
デメリット
・プリントを印刷したり,業務報告書を書いたり,質問対応をしたりと時間外労働がある(塾,校舎による)
・繁忙期は受験シーズンなので,自分の勉強に集中できない恐れがある
・時給は良くてもコマ数が少ないことが多く,あまり稼げない
地域によって違いますし会社によっても違いますが,時給1000円ちょっと,コマ給1400くらいが相場かな?と思います.参考までに私の塾での収入は一日3コマ 週3回で5万ほどでした.
それから集団か個別のどちらがいいかについてですが,集団は時給がいい代わりに授業準備の時間が必要なことがあり,個別は比較的レベルの高くない生徒が多く,授業準備が必要なことはほとんどないです.
*** 居酒屋,コンビニ ***
メリット
・まかない,廃棄の弁当が食べられる
・大抵休日も営業しているので,月の収入が安定している
・ごくたまに運が良ければ,お客さんが奢ってくれることがある(居酒屋)
デメリット
・時給が大抵,最低賃金
・身体的にめっちゃ疲れる
・酔っ払い,クレーマーの対応で精神的にもめっちゃ疲れる
・深夜まで働かなければならない場合がある
・働いている間は勉強していないことに対する焦りを感じる
*** 派遣 ***
メリット
・単発で働くことができるので,時間を自由に使える
・イベント系の場合,周りも大学生が多いため楽しく働ける
・イベント系だとごくごく稀に時給がいいこともある
デメリット
・最低賃金
・労働環境が劣悪
(派遣を奴隷みたいに扱う現場や,一緒に働きたくないような人と組んで仕事をしないといけない)
・勤務地は郊外にあることが多いため移動時間がかかる
*** まとめ ***
個人的にはカモフラージュの意味合いも込めて塾講師をオススメしますが,食費を浮かせたり効率的に稼ぎたい方は居酒屋やコンビニもオススメできます.私はコンビニと居酒屋さんでした.
派遣に関してですが,所謂「作業系」のものはキツイ上に給料が安いことが多いですが,イベント系は結構楽しかったです.
必要な金額をざっくり計算して,地域の時給等などから週何時間働けば良いか計算してください.
<周囲との関わり方>
これがある意味一番難しいです.
人間関係を完全にシャットアウトしても平気という人もいるでしょうが,大抵の人は孤独になるとメンタルを病みますので,一緒にご飯を食べたり,ちょっと買い物に行ったりできる関係の友達はいた方がいいです.一人二人でいいので.
仮面を打ち明けないとしても,そういう友達が一人いるだけで辛くなった時に本当に心の支えになります.私は学部自体に女子が少なかったので,他学部に比べるとそういう友達を作りやすかったかな?と思います.
恋人についてですが,仮面を隠したまま付き合うのは難しいとは思いますが,つらくなった時に甘えられる相手がいるのはかなり大きいです.機会があるならば恋人をつくるのもアリです.
それから仲のいい友人,恋人がいると大学の授業にも大変なメリットがあります.
<大学の授業>
大学の授業に関してですが,基本的には内職などしないで真面目に受けるのが結局,一番効率的です.覚えるべき内容はその場で覚えてしまって,家に学校の勉強を持ち込まないようにしましょう.
ただし,ほとんどテストの点数で単位が決まる授業に関しては,出席しなくてもテスト前に友達に助けてもらえばなんとかなる場合もありますので,その辺りは自分で判断してください.
さいごに
どんなに強い意志を持ってどれだけ勉強しても確実に合格するとは限りません.ですので残留となってしまっても最低限はやっていける準備はしておきましょう.それもやりたくないのであれば,大学に在籍するメリットはないので退学するか少なくとも休学してしまった方がいいと思います.
「仮面を成功させて,絶対に一年で出て行ってやるんだ」と思っていても,受けてみたら興味を惹かれる授業はあったります.どうせ期末にはテスト受けることになるので,気分転換の意味もこめて,真面目に授業を受けておいた方がいいかとは思います.
ここまでつらつらと仮面失敗談を述べてきましたが,このブログがこれから仮面をする方の参考になれば幸いです.私は今年受験するかは分かりませんが,頑張りましょう.
追記
2017/6/21 記事の一部を修正,加筆しました.